40代娘へ 本気の婚活
40代未婚のご令嬢の結婚について聞かれると、決まって「本人に任せているから」。 そう答えてはいるものの、40代未婚のご令嬢をお持ちの親御さんの心は複雑です。 仕事や趣味に打ち込むご令嬢のお姿を見ると、本人が良ければこのままで良いかと思えるようになる一方で、孫のいるお友だちがうらやましく感じられることも。 「早くよい方と出会って、家庭を築いてくれれば…」と、心の片隅で思っている自分に気付きながらも、今さら子どもに結婚の話なんてできない!そんな葛藤を抱える親御さんは少なくありません。 今回は、40代のご令嬢を婚活に導いた成功談をご紹介します。 悩める親御さんのヒントになれば幸いです。
会社員女性の場合
実は娘が30代の頃、なかなか結婚しない娘に対して、親の代理お見合いを勧めたことがありました。そのとき娘に、「勝手なことをしないで!」「ほっといてよ」と怒られてしまい、それ以来、子どもの結婚に口出しするのはやめました。
そして、娘は未婚のまま40歳に。
年末に娘が帰省してきた際に、娘が子どもの頃のアルバムを一緒に見ました。中学生の娘の横に写る私をみて、娘が「やだ、お母さん若い」と。その時の私の年齢を計算すると、ちょうど今の娘の歳と変わらないくらいでした。
娘は、「私も本当なら、中学生ぐらいの娘がいても良い年なのね。」と悲しそうにつぶやいたので、冗談交じりに、「今からでも頑張れば?ギリギリ間に合うかもよ。なんなら代理お見合いしてあげようか?また怒られちゃうわね。」と言ってみたところ、娘が真剣な顔して「いいの?」と言ってきました。
まさかの反応に驚きましたが、時がたてば娘の心境も変わるのだと痛感しました。
一度断られても、もっと早い段階で再度、代理お見合いの提案をしてあげていれば良かったなと反省しています。似たような経験をお持ちのご両親さまは、再提案されると違った結果に繋がるかもしれませんよ。
(北海道・母・66歳)
教育関係職員の女性の場合
娘は、小さいころからの夢を叶えて教師に転職しました。そのためか、水を得た魚みたいに仕事に熱中しています。残業や休日出勤も厭わず、不登校の学生が来るとなれば、休日を返上してでも学校へ行くほど。私たち親の目には、結婚願望は全くないように映っていました。
ですが、私も妻も定年を迎え、以前より時間ができ、親子で会話する機会に恵まれるようになり、腹をくくって娘と結婚や将来についてどう考えているのか語り合うことにしました。すると、実は、娘は結婚願望があったようで、20代後半から街コンなどに参加するなど本人なりに婚活をしていたようです。しかし、残念ながらなかなか交際に進展しなかったと言います。35歳から、婚活はどんどん難しくなり、すっかり諦めモードになってしまったようです。
そんな娘を見て、何か協力できないかと思っていたところ、「親の代理お見合い」を思い出しました。
仕事で忙しい娘に代わってお相手の男性探し。同じ心境の親御さんとは話も弾み、今度お相手のご子息と娘が会うことになりました。少しずつですが、前進している娘を見守ってあげたいと思います。
(神奈川県・父・72歳)
看護師の女性の場合
三十路手前でナースに転職した娘。20代前半は大学卒業後に新卒採用された大手企業で勤務しておりましたが、激務により体調を崩してやむを得なく退職。その後、看護師を目指してアルバイトをしながら看護学校に通い、国家資格取得に励む多忙な日々を過ごし、恋愛・結婚はそっちのけ。30代は早く仕事に慣れたいからと、とにかく仕事に打ち込んでおりました。そんな娘を心配して、時おり娘の友人が婚活パーティーに引っ張り出してくれたこともありましたが、お付き合いに繋がる相手に出会えなかったようです。
娘はひとりで食べていける職業に就いておりますので、生活面での心配はありませんが、親としては娘を支えてくれるパートナーを見つけて欲しいと願っておりました。
40代に突入した娘は変わらず結婚に対して興味・関心を抱いた様子はありませんでしたが、そんな娘の心境を変えたのは、私の乳がんの再発でした。はじめて「親の死」を意識し、このままでは一人ぼっちになってしまうと、やっと家庭を持つ大切さに気付いたようです。(仕事で死に向き合うことはあったのに、自分の親はいつまでも元気なつもりでいたとか。苦笑。)
娘がその気になった時のためにと、代理お見合いについて調べていたので、娘が結婚を意識した時点で提案してみました。思いのほか、すんなり受け入れてくれ、代理お見合いから婚活を始めています。
(愛知県・母・68歳)