「本当は嬉しかった」と娘に言われ(代理お見合い体験談)
男性との交際は少ない方ではなかった娘
- アドバイザー
- 娘さんの縁談がまとまりそうだとお聞きしました。おめでとうございます。
- お父様
- ありがとうございます。まさか自分たちが娘のために代理婚活をするなんて思っていませんでした。
- お母様
- 本当にそうです。でも今は思い切って動いて正解だったな、と思っています。
- アドバイザー
- 代理婚活するとは思わなかった、とは?
- お父様
- はい、娘は高校時代から彼氏がいました。最近はクラスの中での「一群」に属するって言うらしいですね。
- お母様
- お友達も可愛らしく女子力もある子ばかりで。娘は男性との交際経験はそれなりにありました。常に彼氏がいたような気がします。だから私たちも安心していたんです。
- アドバイザー
- いつかは素敵な男性を紹介してくれるだろうと?
- お父様
- まさにそうです。娘は普通に交際して普通に結婚するんだろうと考えていました。
- お母様
- まさか娘の結婚に親が介入するなんて思いませんでしたよ。安心しきっていましたからね。
結婚を考えていた男性と破局してから、少し自信を無くしてしまった娘
- アドバイザー
- 雲行きが怪しくなったのはどんなきかっけですか?
- お父様
- 娘が30代前半の頃です。結婚を前提にしていた男性との関係がこじれてしまって。
- お母様
- 彼の職場に若くて魅力的な女性が配属されたらしくて。どうも彼にアタックをかけてきたみたいなんです。
- アドバイザー
- 彼女がいると知っていながらですか?
- お父様
- そうです。でも物怖じしない女性らしくて。「たまたま好きになった人に彼女がいただけ」とドラマのようなセリフを言っていたようです(笑)。
- お母様
- 娘の彼氏はとても素敵な方だったので、「早く捕まえないと他の女性に獲られちゃうわよ」と冗談交じりに言っていたんです。まさか本当になるとは・・・
- アドバイザー
- それで別れてしまったんですか?
- お父様
- 彼女の猛アタックに彼も折れたんでしょうか。若さもあったんでしょうね。
- お母様
- 話し合いをしたようですが、娘は関係を取り戻すのが面倒になったみたいです。「またすぐに彼氏なんて出来るだろう」と軽く考えたんでしょうね。
- アドバイザー
- それから娘さんに彼氏は出来たのですか?
- お父様
- それが・・・出来なかったんです。食事に誘われたことはあったらしいのですが。娘は無意識のうちに「結婚」を振りかざしていたようですよ。
- お母様
- 娘も「私はモテる方だ」というプライドがあったんでしょうね。すっかり恋愛に自信を無くしてしまって。可哀想になりましたよ。
おせっかいを承知で親が代理婚活
- アドバイザー
- それで御両親が代理婚活を試みたと。
- お父様
- そうです。30代を過ぎると女性の恋愛事情は厳しいということが身に染みました。やはり女性の「若い」というのは「価値」であり「武器」なんです。これには勝てない。
- お母様
- 娘は最初「恥ずかしいから止めてくれ」とさんざん言っていました。ですが、だんだん自分の置かれた立場を理解していったようですよ。
- アドバイザー
- おとなしく御両親の紹介した男性と会ってくれたのですか?
- お父様
- はい。でもここまで選ぶのに長い時間をかけました。お相手の男性方には失礼ですが、かなりお断りもしました。これぞ!という男性に巡り会うまで1年以上かかったような気がします。
- お母様
- ある程度モテていて交際経験もある娘でしたから。かなりハイスペック(笑)な男性じゃないと受け入れてくれないな、と思っていました。探すのに苦労しました。
- アドバイザー
- 娘さんにどうやって紹介したのですか?
- お父様
- 「これ以上の男性は絶対に現れないよ」と思うほどの良い方だ、と。何人も見てきたけれど、彼を逃したらもう無いよ、と伝えました。
- お母様
- 御両親も素敵な方で、息子さんもこれ以上ない方だと私もピンと来ました。今まで結婚話が出ていなかったのが不思議で。どうやら海外勤務が長く、日本人女性となかなか巡り会わなかったようです。
- アドバイザー
- そして実際にお見合いをされたのですね。
- お父様
- はい。娘はすぐに気に入ってくれました。「ほらみなさい!」という感じです。
- お母様
- 今までの苦労が報われて安堵しました。娘には「過去のプライドに拘るより、これからの人生、優先順位を考えて」と伝えました。
「本当は嬉しかった・・・」と娘に言われ
- アドバイザー
- 娘さんから嬉しい言葉をもらったと伺いましたが。
- お父様
- ええ。両親がこんなに素敵な男性を見つけてきてくれるとは思わなかった、と。実は本当は嬉しかったんだ、と言ってくれました。
- お母様
- 親が代理婚活して正しかったんだ、と思った瞬間でもありました。
- アドバイザー
- 親が子供の婚活を行うことに偏見を持たれている方はまだ多いですよね。
- お父様
- もったいないですよ。そんな過去の恋愛方法に縛られるのは。
- お母様
- 時代と共に恋愛や結婚事情は変化します。待っていれば身近に相手が現れる、なんていうことはありません。企業だって、自社の男性と社内結婚させるために女性を毎年大量に採用し、結婚退社を促していた時代が長かったですよね。そんな時代はもう来ませんよ。
- アドバイザー
- 本当ですね。親も時代の変化に柔軟に対応する頭を持たなくてはなりませんね。