反省から学ぶ体験談3
親の方がついつい高望みしてしまい…
- アドバイザー
- ご子息様の結婚が決まったそうで、何よりです。心よりお祝い申し上げます。子供の結婚は親にとっても大変喜ばしい事です。今回の結婚が決まるまでのいきさつや反省点がありましたら、ぜひお聞かせ願いたいのですが。
- お父様
一人息子の結婚が決まって、本当にホッとしています。一人っ子なので、なにぶん内気で平和主義。子供の頃から、ガキ大将的な雰囲気は全くありませんでした。そのためか女の子に対してもあまり自分から声をかけることがなく、30歳を過ぎたころから「ちょっと親が介入した方が良いのかな」と思うようになりました。- お母様
大切な一人息子です。名の通った大学に入学させて、しかも公務員にまでさせたんですよ。見た目だってまあまあだと思っています。ですから、「息子がモテないわけがない」、とタカをくくっていました。それが悪かったのかもしれませんね。つい女性を見る目も厳しくなってしまい、一度女性とお付き合いしたことがあったのですが、私の方がちょっと気に入らなく、それが息子に伝わったのか、別れてしまいました。- アドバイザー
- 今回親御さんが代理婚活をするきっかけになったのはどんなことからですか？
- お母様
- 息子と夫と一度3人で話し合ったんです。私たち親は、あなたに結婚してほしいと真剣に考えていると、伝えました。最初息子は「何歳になっても俺にいちいち介入してくるんだなぁ」とあきれていましたが、やはり友達の結婚する姿をたくさん見てきたものですから、羨ましかったんでしょう。「紹介してくれてもいいよ」と言うようになりました。
- お父様
- そこで、代理婚活に出かけてみたんですが、やはり同じような悩みを持つ親御さんが多いことに驚きました。息子は公務員ということで、色々なお嬢様の親御さんと話をする機会に恵まれました。やはり公務員というブランドは強かったです。話を聞きたい、という方が後から後から現れて・・・。それで少し高飛車になってしまったのでしょうか。家事能力があって、容姿端麗で、夫を陰でいつも支える・・・ついつい一昔前の良妻賢母を求めてしまったんです。
- アドバイザー
- 相手の望むことと、自分たちの望むことに差がありましたか？
- お父様
- やはり、現代の女性は、自分の仕事も大切にしています。結婚後も仕事を持ち、自己実現のために努力したい、結婚だけがゴールじゃない、と思う方が多いのですね。
- お母様
- 息子は一人っ子なので家事が出来ないと伝えると、お相手の親御さんは皆眉をひそめるんです。ああ、もっと息子に家事を手伝わさせておけば良かった、と反省しました。お相手も「公務員だから民間企業に比べて残業・休日出勤は少ない」「家事や育児は手伝えて当然」と思っている方が多いようです。なんとなく息子も感じていたのか、以後、家で家事を手伝うようになってくれたんですよ。
- お父様
- そうこうしているうちに、良いご縁に恵まれました。派遣社員の方で、おとなしくてほんわかした女性です。息子もすぐに気に入り、あれよあれよ、という間に話が進みました。
- アドバイザー
- なるほど。「公務員」というブランドは婚活において依然強いのですね。ですが、それに甘えてばかりじゃだめ、本人の努力も必要だし、共働きが増えているという現代事情も考慮しないといけないということが分かりました。 本日はありがとうございました。
